一般的にウドのあく抜きには次の方法があります。 1)酢水にさらす 2)油で揚げる 3)酢水で茹でて水にさらす 化学的な事は分かりませんが、アクには水や熱湯に溶け出す成分、油に溶け出す成分、酢(酸)にとけ出す成分が混然となっているのではないかと思われます。ウドの部分や調理方法に適したあく抜きの方法を使いまたは併用し、アクをコントロールして美味しくしかも山菜らしい野趣を味わいたいものです。 ●ウドのあく抜きのポイントは〜片栗粉〜 私が永平寺東京別院に安居(あんご=修行)しているときに先輩から教えられた事です。片栗粉が魔法の粉に思えました。 ●あく抜きと下ごしらえ まず山ウドの幹の部分の綿毛と汚れを取ります。流水のもとタワシでこすり取ります。先端の芽の部分を切り取り、幹からのびている葉は下方向にむしり取ります。 幹を4〜5センチに筒切りし、桂むきの要領で皮を厚めにむきます。蕊に目立つ筋が残らないようにむきましょう。皮も使うので厚くむいても無駄になりません。 次の方法で部分別にあく抜きしましょう。 1)皮を取り去った蕊の部分 生食用(酢の物類やサラダ):短冊切りにして片栗粉を入れた酢水にさらす。不思議なくらい真っ白になる。 煮物用:酢を少量加えた湯で茹で上げ水に取る。 2)ウドの皮の部分 皮や芽、葉の部分は切り口からべとつくヤニのような物が出る事があるのでしっかりアク抜きしましょう。 皮は繊維に沿って細切りにして片栗粉を入れた酢水にさらす。葉や芽の部分も一緒にしておく。 3)芽の部分 おひたし、和え物用には酢を少量加えた湯で茹であげ水に取る。茹でるときは片栗粉は使いません。 |